ルーとビビと、時々、ナズ

犬2猫1、50代主婦の 日々のこと、感じたことについて書いています

人間と犬のベストな関係とは?ルーニーを迎えた頃のこと

ウチのラブラドール犬、ルーニーは家の近くのショッピングモールのペットショップで売られていた子でした。

 

最近では、保護犬保護猫動物の殺処分の問題が多く取り上げられるようになりましたが、おおよそ7年前の私は動物保護や生体販売といった問題に対して全く無知でした。

ペットはペットショップで買うもの・・・そう思っていました。

 

でも思い起こせば、私たちの小さい頃ってペットショップといえば小鳥やハツカネズミ、金魚などを売っているお店だったのです。

子犬や子猫は多くの場合、公園で捨てられているのを拾ってくる、というのがお決まりのパターン。

 

いつの頃から子犬や子猫がペットショップで高値で売買されるようになったのでしょうか。

 

ロシアの犬事情

 

ルーニーが来る前から、我が家では猫を飼っていました。

でも、「ちっとも人間のいうことを聞かない猫よりも犬がいい」という息子のたっての願いで、私たちは子犬を飼うことに決めました。

 

「ブルドックがいい!(息子)」

 

「いや、ブルドックってふつうのペットショップにいないよ(私)」

 

「高すぎる!(夫)」

 

「ロシアでは犬は雑種を飼うよ。(夫の実家はロシアです)」

 

「ロシアから子犬をもらってこようよ(息子)」

 

「じゃあ、今度の夏休みに探しに行こう!(夫)」

 

というわけで、その夏は子犬探しに一家でロシアへ!(と、大袈裟に聞こえるかもしれませんが帰省の際に子犬どっかにいない?と探しただけです)

 

結果、わかったことは、ロシアのペットショップでは子犬は販売していない。

(動物愛護の観点からもショップでの生体販売はしていません)

ちゃんとブリーダーさんからもらうのだそうです。

 

そして価格も日本とほぼ同じことが判明。

「じゃ、野良で子犬がいるんじゃない?」と夫。

 

確かにロシアの郊外の一軒家では番犬として犬を飼っていますし、その多くが、元野良だった子を番犬としている家がほとんど。

夫の実家のゾーリック(Zorik)も子犬の時にどこかからもらってきた子ですし、その前に飼っていたペラート(Pilates/海賊の意味)も元野良ちゃんです。

 

野良でも一旦飼い犬になると、その家族の人間にはすごく忠実ですし怪しい人には吠えまくる・・という、まさにこれが昔からの人と犬の関係だよね・・というのがわかるのがロシア。

注:ただしロシアでも室内犬も増えていて番犬にはならない子もいますが(笑)。

 

さて、そうやって探してみたものの、なかなか裡で飼えそうな子犬は見つからず、見つかったところで輸送費がバカ高いことに気がつきました。

子犬探しに奔走したロシアでの夏休みが終わり日本に帰ってきたところ、息子の友達が近所のペットショップで見つけてきたのがルーニーです。

 

子犬は5か月過ぎたら売れない!?

 

ペットショップに行くと、可愛い子犬や子猫がいっぱいですよね?

たいていが2か月くらいの子たち。

まだお母さんのミルクが欲しいような子たちが殆どです。

注:現在、日本では生後54日以降でなければ販売できないと法律で決められています。

 

そんな赤ちゃんたちが可愛いのはもちろん。

ペットショップでは、幼齢の可愛くて健康そうな小型犬から売れていきます。

ただ、そういう子たちもあっという間に大きくなってしまうのです。

 

生後3か月を過ぎると少しずつ値段が下がり、5か月を迎える頃には最初の半分以下の値段になる子も多いのです。

 

ルーは、そんな小型犬の赤ちゃんたちに混じって、ひときわ大きな子でした。

しかも、ころころと太っている時期は過ぎてしまっていて、どちらかというとヒョロヒョロに伸びたラブラドール。

ルーニーと息子

2014年10月、ルーの小さい頃(4ヶ月半)

 

5か月近くになったヒョロヒョロのラブラドール・・・考えただけでも売れ残りですよね。

 

「売れ残った子たちってどうなるの?」

これについては私も思うところがあるので、またあらためて書いていきたいと思います。

 

飼うなら「大型犬がいい」という夫、「生後5か月を過ぎると大変なことになるかも」という私、子犬にひとめぼれしてしまった息子・・・と、今思えば、私たちは生体販売の片棒を担いでしまったのです。

 

しかし、子犬を飼うということは、想定外に大変だった!

 

さて、この子犬は息子がルーニーと命名。

当時活躍していたサッカー選手 ROONEY(巻き舌でルーニー)から名前をつけたのです。

ただ、日本人的な発音では LOONEY (ルーニー)。

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ワーナーブラザースの有名なカートゥーンのキャラクターの名前です。

画像は、わざとLOOONEYにしています。

 

夫は、実家で犬を飼っていたものの、室内で飼う犬は初めて、私も息子も犬を飼うのは初めてでした。

 

皆さんもご存知かと思いますが、子犬って想定外に大変な生き物なんです。

というか、人間の子供だって育てるのは大変ですものね。

 

猫は、エサをお皿に入れておけば勝手に食べて、トイレもしつければそんなに粗相をすることはありません。クッションをずたずたにしたり、ゴミ箱を漁ることも少ないでしょう。

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 2014年10月(息子も小さかったな)

 

しかし、子犬は違います。

ちょっと外出して帰ってくるとケージの中はウンチだらけ、リビングでは想定外のところでオシッコ。

しかもラブラドールって、ものすごい食欲なのです。

 

さすがに私たちだけではトレーニングできないと観念し、トレーナーさんの所へ勉強に行くことにしました。

 

ドッグトレーニングで知った犬との関係の作り方

 

私たちが行ったのはここ「PUPS FRIEND」

たまたま近所にあって伺うことにしたのですが、トレーナーの金子真弓さんはこの業界ではとても有名な人。

 

この方に会ったおかげで、動物業界のいろいろな事情を知ることができたのです。

 

ここでのパピー(とうにパピーではないのですが)トレーニングで、ルーは基本的な「お座り」「待て」「伏せ」を学び、私たち飼い主はどうやったら犬たちから信頼を得ることができるのか?を学ばせていただきました。

 

金子さんが教えてくださったのは、まずは基本的な犬の習性。

その習性を利用して、どうやって犬と信頼関係を築いていくか、ということ。

それが基本です。

 

信頼関係ができればトレーニングはうまくいく、とうことなのです。

 

とかく私たち人間は、犬の習性を知らずして勝手に人間側の都合で、犬たちを手なずけようとか、従わせようとか思っています。

犬は、家族を順位付けするから絶対犬より上にならなけばならない、だから厳しくするんだ!とか。

「犬とはこういうもの」という目でコントロールしようとします。

 

でも私が学び、そして自分なりに考えたことは、順位付けより大切なのは、信頼関係なのではないかと。

 

「この人は自分を絶対守ってくれる、大切にしてくれる人」と犬が認識すれば、絶対言うことをきくようになるものなのですよ。

これって、人間関係でも同じ!なのですよね。

 

自分のことを信頼してくれる人に対して、人はその人の信頼を裏切らないようにしよう、よい関係を築こうとするのと一緒なのです。

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ルーは、こうして少しずつですが、私たち人間を理解していったようです。