私をはじめ、世の中には猫と暮らしている人は多いと思います。
昨今の飼い猫事情では、室内飼いを推奨されますが、我が家は築60年の古家なので閉め切ろうにも締め切りきれず、ナズは屋外に出て遊んでは帰ってきます。
そこで今日は、猫との暮らしをするためにどんな家が理想なのか?を考えてみることにしました。
人間をリーダーだと思わない猫
犬と猫では根本的に性格が違います。
犬は、基本的に飼い主さんをリーダー(保護者)と思っています。
(注:可愛がりすぎてリーダーではなく、飼い主さんを手下と思っているワンコもいますが。)
その点、猫は飼い主さんのことを好きになることはあっても、自分のリーダーなんてこれっぽっちも思っていないようです。
そういう点で猫と暮らす場合は、「飼い主の言うことを聞く」ことはまずないと理解した方が良さそうです。
猫はひなたぼっこが好き
天気が良いと日がな一日、猫はひなたぼっこをしています。
縁側で丸くなっている、窓の外を眺めている、あたたかい日差しのはいるところが猫は大好きです。
猫を飼うなら、日当たりのよい部屋が良いと思います。
最近は、マンション暮らしの方も多く、日の当たる時間って限られるかと思います。
猫を飼うときは、日中はどこかしら日の光が当たる場所を確保しておくのが必要です。
脱走対策
猫は好奇心旺盛ですから、ちょっと油断すると外へ出てしまいます。
ウチの場合も子猫のうちは外に出ないように気をつけているのですが、いったん扉を開けることを覚えてしまったら、どこでも開けて出て行ってしまいます。
以前のファンタのように、出かけてまま行方不明になってしまうのも困るのでマイクロチップは入れてはいますが、本当は家から一歩も出さないことが良いと思います。
ナズはあっさり扉を開けて、さらに引き戸も開けて外へ脱出します。
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友人の家は猫を4匹飼っていて、その猫ちゃんたちのために家を大改造したのだそう。
脱走しないように1階は部屋を出てもすぐに扉までは行き着かない構造、高い吹き抜けとベランダがありますが、脱走防止のためベランダの周りには光取りの窓がついた高い壁がはりめぐらせてありました。
ここまで猫仕様の家にできればそれに越したことはありませんが、そうできない場合も陽の当たる中庭などがあればベストなのではないかと思います。
高いところが大好き
それから、猫は高いところが好きなので、そういう場所をつくってあげてください。
犬が散歩にするのと違い、上下の動き(ジャンプすること)によって猫は運動をしています。
お家に欄窓や梁があるところなら、そこにジャンプしてのったり歩くのが好きなはずです。
ただ、むきだしの梁とかは、年寄り猫などは落ちるので、壁際が理想かと思います。
収納スペースの上部や、たとえばカーテンレールをボックスして猫がその上を歩けるようにするとか、そうしたことでも十分だと思います。
ただ、あまり高いところに猫の居場所を作ると、いざというときに捕まえられないので、なるべく人間が手の届く高さがいいと思います。
キャットタワーは、梁などがない現代の家はぴったりの猫の運動場所。
何もないと、猫の運動不足や肥満を増長させてしまいます。
キッチン&いたずら対策
猫だけでなく犬も同様ですが、キッチンには自由に出入りできないようにしておきましょう。
食べ物を出しっぱなしにしておけば、もちろん食べてしまいますが、それ以上に猫はいたずらをします。
たぶん、触ったら動くのが楽しくてやっているのでしょうが、とにかく何でも落とします。
冷蔵庫の上、戸棚の上と手当たり次第に(というかシッポを振り回して)置いてあるものを落とします。
猫は犬のようにしつけという概念がないですし、人間のことをリーダーだとか、言うことを聞くという発想がまずないので叱っても無駄です。
キッチンだけでなく、玄関に飾っているお花、リビングの写真立てや本。
もちろん、すべての猫が置いてあるモノを落とすわけではないでしょうが、うちのナズは必ず落とします。
なので、ウチの場合、見せる収納とかちょっとした棚に写真立てをオシャレに置くとかは考えられません。
結局、全部落とされます(笑)。
犬なら腰ほどの高さのゲートがあれば十分ですが、猫はその程度の高さならやすやすと飛び越えてしまうので、とにかく物を飾らない、出しておかないことが重要です。
少なくとも猫は注意されたからといって、考えを改めることはありえません。
そのため、犬以上にいたずら防止対策は欠かせないのです。
それでも猫と暮らすのは楽しい
ということで、猫と暮らす理想の家の最低条件は、日当たり、脱走対策、高いところを作る、いたずら対策の4つ。
どこでも昼寝ができるナズちゃん
ほかにも、爪とぎ防止のために壁紙は引っかかりがないものがいい、ハンドルレバーは猫があけてしまうので避けたほうがいい、ドアに猫用の出入り口をつけたい(引き戸も開けるが、ぜったい閉めてくれない)などなど…実は、数え上げるときりはありませんが(笑)
まぁ、そんな猫との攻防も、一緒に暮らす楽しみの一つなのかもしれませんね。